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今月号のコマーシャルフォトで「ムービーに強いフォトグラファーになる」という特集がされてました。

 

フォトグラファーが映像カメラマンをすることが増えてきたけど、なぜフォトグラファーが採用されるかについて、映像プロデューサーのインタビューを通して考察する、というもので、なかなか勉強になって面白かったです。

 

 

コマーシャルフォト(COMMERCIAL PHOTO) 2015年5月号 

 

インタビューを通して、映像プロデューサーがフォトグラファーをムービーのカメラマンとして採用する共通の理由としては、大きく二つあるのかなと思います。

 

1. 写真の特徴やテイストをムービーに落とし込む

 

スチル中心のフォトグラファーは、その人の特徴やテイスト、独特の世界観といったものを持っていることがほとんどです。

 

逆にそういうのがない人は指名されないですよね。

 

そういった写真のテイストで映像を撮って欲しいと考えるプロデューサーが増えてきているため、フォトグラファーへ映像カメラマンとしての仕事を依頼するみたいです。

 

ちなみに、カットを何枚も重ねて作る映像よりも、一枚絵に近い映像をフォトグラファーは得意としているので、芸能人やモデルなどを際立たせるような企画で採用されることが多いとのこと。

 

逆にカットを重ねるムービーは映像出身のカメラマンが強いので、プロデューサーは企画によって使い分けるそう。

 

2. 光が読める

 

フォトグラファーにとって、照明の使い方はとても重要で、まず一番最初にマスターしなければいけないもの。

 

逆に映像の世界では、照明を専門にやる人がいたりして、自分ではやらないカメラマンもいるので、光の作り方という点ではフォトグラファーに分配が上がる。

 

この写真の世界の光の作り方を、ムービーの現場に持ち込むことで、フォトグラファーにしか出せないテイスト、世界観を作ることができるみたいですね。

 

確かに、僕の周りの映像カメラマン達はこぞって照明が苦手と言っている気がします(^_^;)

 

と、フォトグラファーが撮るムービーは、大きく上記2つの特徴があって採用されるんですが、それよりも大事なのは、当たり前ですが、自ら映像の勉強をちゃんとしているかという点です。

 

サイレントフィルムの谷口宏幸さんへのインタビューで、

「映像が大好きで勉強している。これが一番大事なこと」

という言葉がありました。

 

ちょっと話はそれますが、最近、僕自身映像を通して何がしたいんだろうな、ということについて結構真剣に悩んでいたので、この言葉にとても感銘を受けました。

 

サイレントフィルムの名前は初めて聞いたのですが、映像が好きで勉強することの大切さを図らずも教えてくれたことには本当に感謝してます 🙂

 

サイレントフィルム | Silent Film サイレントフィルムweb TOP 谷口宏幸

ということで、フォトグラファーが撮っているムービーの紹介も特集内でありましたので、その内のいくつかを紹介しておきますね。

 

椎名林檎 – どん底まで

これなんか、特に影の使い方というか光の使い方が上手いなと思いますね。ただ椎名林檎さんとバンドメンバーが一つの場所で演奏してるだけなんですけど、構図の取り方や、カットのつなぎ方が独特で全然飽きさせないですよね。

 

キリン メッツ 「ローラーメッツ」篇

織田信成さんの魅力を一枚の絵として切り出すと、そのまま広告写真に使えそうな、絵に特徴のある感じのムービーになっていますね。これぞフォトグラファーの世界観という感じです。

 

イチロー NTT東日本 CM 「つなぐ。未来と。(since1876)」篇

このムービーは特に光の使い方がうまいなあと思いました。暗い部屋に差し込む光が未来を現しているような幻想的な印象を受けますし、影をうまく使って重要なところを隠したりしているのはフォトグラファーならではというところでしょうか。

 

フォトグラファーと映像カメラマンの違いに興味のある人、映像を撮ってみたいフォトグラファー、フォトグラファーを採用して作品を作りたい人は、ぜひ特集記事を読んでみてください。